【評判】8ヶ月創形美術学校(海外美術留学準備コース)に通って分かったこと

【評判】8ヶ月創形美術学校(海外美術留学準備コース)に通って分かったこと

今回は、私がポートフォリオ制作にあたって、大変お世話になった創形美術学校についての記事を書きました。美術経験が全くなかった私でもスムーズに入学でき、ロンドン芸術大学(UAL)に合格することができました。

 

先に結論から申し上げますと、私は創形美術学校に通っていなかったらロンドン芸術大学(UAL)には受かっていなかったと思います。それくらいお世話になった学校です。

海外美術大学には必須のポートフォリオについて全く分からないという方にとっては参考になると思います。

また、私の入学時の状況や状態などについてはこちらの記事をご覧ください。

 

創形美術学校(海外美術留学準備コース)とは

 

概要

創形美術学校(海外美術留学準備コース)」とは海外美術大学の受験やポートフォリオ制作に特化した美術学校です。

創形美術学校自体は1969年に創設され50年以上の歴史を誇る専門学校です。海外美術留学準備コースは2002年に創設されました。

2020年現在は、池袋に教室を構えています。さらに詳しく知りたい方は創形美術学校(海外美術留学準備コース)のHPをご覧ください。

※2020年4月5月は新型コロナウイルスの影響によりオンラインで授業を行なっています。

 

講師

講師の方は、私が通っていた頃は、総勢7名ほど在籍しており、授業には4名ほど(週によって変わります)がいらっしゃっていました。

先生方は皆、美術経験がとても豊富でアーティストとして活躍されている方も多くみなさんとても優しいです。また、多くの講師の方が海外美術大学への留学を経験されており、生徒にとってはとても参考になるアドバイスもいただけます。

 

費用

2020年度の学費は以下の通りです。

クラス入学金1ヶ月(月謝)3ヶ月(前納)
日曜日コース¥20,000¥40,000¥111,000
土・日コース¥20,000¥50,000¥141,000
2020年度創形美術学校(海外美術留学準備コース)学費

 

※授業で使う、画材には一部貸し出しがあります。
※消耗材や基本的な画材はご自身で用意していただく必要があります。
※授業で、別途料金が発生することはありませんが、課題によっては事前にご自身で準備していただく必要がある場合があります。

 

私の場合、美術経験が全くなかったので、始めに絵具、クロッキー帳、鉛筆、木炭等々基本的な画材は自分で買い揃えました。

また、創形の学生になると世界堂の学割カードを貰えます。

これが、地味に嬉しいです。美術初心者は色々と画材を買い揃える必要があるため、結構費用がかさみます。そんな時に学割カードを持っていると5%〜30%お得に買えます。

 

卒業生

このコースでは数多くの有名な卒業生を輩出しています。

私の知っていた卒業生ですと、kudos/sudokのデザイナーである工藤司さん(ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーに進学)、noir kei ninomiyaのデザイナーである二宮啓さん(ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーに進学)などがいらっしゃったそうです。

また、彼らが創形在籍時に制作したポートフォリオも教室で見ることができました。

その他に、数多くの卒業生を輩出し、幅広い合格実績を残しています。

Photo by Khara Woods on Unsplash

授業の様子

 

生徒

通われている生徒さんはとても幅広く、中高生から社会人の方まで多くいらっしゃいます。また、遠方から通われている方も数名いらっしゃいました。

私が在籍していた当時は、上は30代の方から下は中学生の方までいらっしゃいました。その中でも、多かったのは社会人と高校生でした。

美術経験のある方の方が多かったですが、私のように全く美術経験がない方もいらっしゃいました。

それぞれ専攻も異なるため、ファッションのことしか知らなかった私にとってはファインアートやグラフィック、建築などはとても刺激的で新たに興味が沸いた分野でした。

また、通われている方の特徴として、ほとんどの方が英語を話すことができました。これは私にとってはとても意外でとても焦りを覚えました。私はほとんど英語を話すことができず、イギリス人の先生の授業の際は日本人の講師の方に翻訳してもらっていました。

 

土曜日コース

土曜日の授業時間は、16:30〜20:30(2020年度)です。土曜日だけのコースは存在しないため、土曜日に通われている方は日曜日にも通うことになります。

土曜日の授業は主に、自主課題です。基本的には自分で設定した課題を進めます。


何をしていいか分からない場合でも、先生から課題をいただくことができます。また、全くの初心者の場合、基本的なドローイングなどを教えていただくこともできます。

日曜コース

日曜日の授業時間は9:30〜18:30です。

9:30から30分間は毎週クロッキーを行います。先生がモデルとなりその周りを囲うように生徒が並び、1分、3分、5分、7分のドローイングを行います。最後に、生徒同士のスケッチを見せ合い先生から講評をいただきます。

私は、美術経験が全くなく絵も上手いわけではなかったためこの時間が結構辛かったです。ですが、スケッチは本当に基本的なことで特に海外の美大の場合重視されることが多いです。そのため、このスケッチの時間は後々役に立ったと感じています。

 

そして、日曜のメイン授業は基本的には共通課題です。

共通課題とは、全員同じ課題に対してそれぞれのアプローチでその日のうちに、一個の作品を作り上げます。ですので、月に四つの作品が出来上がります。

1ヶ月で様々なジャンルの作品を作ることができます。また、月に一回程度、イギリス人の先生がワークショップを行なってくれます。

そして、その日の最後には生徒同士の作品を見せ合い、自分の作品をプレゼンしたり他の生徒の作品に対して質問したりします。最後は、先生から講評を頂きます。

先生から、強制的に何かをさせられることは全くなく、とても自由です。
基本的なアプローチ方法を教わった後は、自由に作品を作ることができます。
もちろん、作品作りで詰まったりしてしまったら先生に質問できたり、アドバイスも頂けます。

ポートフォリオ制作

上記に記載した通り、日曜日は基本的には共通課題ですが、受験が近くなると日曜日も自主課題ポートフォリオ制作に時間を充てることができます。

私の場合、入学した5月から9月ごろまでは共通課題を通して様々な作品を作り、10月からはポートフォリオ制作に移りました。

ポートフォリオ制作に移る際には、先生と一緒に構成や今後作っていく作品の方向について相談することができます。

私は専攻がファッションだったため、10月からは専攻に寄せた作品作りを行うことにしました。

このように先生と相談しながらポートフォリオを制作することで、安心して進めることができます。

不定期で行われるイベント

OB・OGによるイベント

創形を卒業し、実際に海外の美大に留学した方が受験に関するアドバイスや大学でやっていること、また、大学卒業後にどんなことをしているかについてお話ししていただくイベントが2,3ヶ月に一度行われます。

その他、卒業生の方が集い現役で創形に通っている生徒と交流するイベントも開かれます。

このイベントの中では実際に海外の美大の様子や受験時のアドバイスなどをいただけるためとても貴重な機会だと思います。

提携大学によるイベント

創形は、イギリスのUCA(University for the Creative Arts )と提携しており、UCAの先生が来日してワークショップを行なったり、創形で入学審査を受けることもできます。

他にも、イギリスの大学から先生がいらっしゃってワークショップを行なっていただける機会が数回ありました。

これは、創形にしかないイベントだと思うのでとても貴重でした。

その他受験に関するサポート

その他、入学審査を受けるにあたって必要な志望動機書推薦状についてもアドバイスを頂けます。

ただ、その大学自体の説明や先生が大学について紹介、調査してくれるということは行なっていません。なぜなら自分の行きたい大学は自分で調べることが大切だからです。

志望動機書

実際に、海外美大に留学されていた講師の方々が志望動機書を添削してくれます。また、ネイティブのイギリス人の先生からもアドバイスを頂けます。

私も実際に、添削をしていただきました。

推薦状

また、海外美大の中には推薦状というものが必要になる場合があります。

私の受けたコース(International Preparation for Fashion (Certificate in Higher Education))でも推薦状の提出が必須でした。

推薦状とは簡単に言えば、「自分の身近な人が自分のことを公的に推薦します」という文書のことです。

※これらの必要書類に関しては後日別記事にします。

私の場合、ファッションに関して師事をしていた方も、大学で知り合いの先生もいなかったため、推薦状の用意にとても苦しんでいました。

そこで、創形の先生に相談し、私の事情を伝えたところ推薦状を書いていただけました。

基本的にはご自身の身の回りで書いてくださる方を探すことがベストですが、万が一周りにそのような方がいない場合は先生に相談することで推薦状を書いていただけます。(別途料金が発生するためこちらは創形に直接お問い合わせ下さい。)

私の感想

美術経験が全くないと、作品を作れと言われても何から始めたらいいのか分からず手がつけられないと思います。しかし、創形ではあらゆるアプローチの方法を教えていただけるので、どのようにしてゼロから作品を作ればいいのか知ることができます。

私が感じたメリット

  • 様々なアプローチ方法について知ることができる
  • ポートフォリオという存在について理解➡︎実際に手を動かして作ることができる。そのやり方を学ぶことができる
  • ゼロから作品制作を行うことができるようになる
  • 強制的に何かさせられることが全くないため、自由に作品作りをすることができる
  • 専攻が異なる生徒が多くいるため、様々なジャンルに触れることができる
  • 作業するための環境、画材が揃っている
  • OB・OGによるイベントによって、志望校を身近に感じて知ることができる
  • イギリス人のアーティストや海外美大の先生のワークショップによって生の作品制作について知ることができる

以上のことが私が感じたメリットです。

基本的に、何を作ってもいいですし、先生方は褒めてくれます。時にはアドバイスもくれますし、作品作りをできる環境は揃っていると思います。

私が感じたデメリット

私が感じたデメリットはほとんどありませんが、強いてあげるとすれば以下のことかなと思います。

  • 土曜日の終わる時間が夜遅く、日曜が朝早いため割と辛い
  • 自分と同じ環境(一般大学から海外美大を目指す人)の方が少なかったため友人はできなかった
  • 平日はPCルームしか使用できない

土曜日の終わる時間が20:30で日曜日が9:30から始まるため、学校から遠かった私にとっては少し辛かったです。

また、私が在籍していた当時は社会人の方と高校生の方が多く自分と似た環境にいた人が少なかったため、友人はできませんでした。また、基本的に作業中は自分だけの時間であるためコミュニケーションを取れる時間は朝の授業開始までの時間と昼休みだけでした。

そして、私は大学を休学していて平日も暇な時間が多かったのですが創形では平日に作品制作を行うことができないので自宅で作品制作を行なっていました。自宅ですと、どうしてもできる作業が限られていたりするため制限があります。

ただ、平日でもPCルームは使用することができます。(あらかじめ創形の受付に問い合わせて平日コースの授業がないことを確認できたら使用可能)

また、デメリットというほどでもないと思うのですが、ファッションに特化しているわけではないです。基本的には美術学校であるため、ドローイングや立体制作などファインアートやグラフィックに寄っていると思います。

服作りができるような環境はないです。

Photo by Edvin Johansson on Unsplash

まとめ

どんな人に向いているか

海外美大を目指してみたい、実際に行きたい海外の美大を目指しているという方にとっては最適な環境だと思います。

その理由としては、以下の3つです。

  1. 講師の方の多くが海外美大留学経験があること
  2. 創形自体も数多くの海外美大に卒業生を輩出しているためノウハウが蓄積されている
  3. 周りの生徒も海外美大を目指しているため、刺激を受けることができる

また、遠方に住んでいる方も数名通っており、実際に通うことができない方への対応も通信教育という形で行なっているそうです。

これら、詳しい情報に関して知りたい方は、実際に創形にお問い合わせをされることをオススメします。面談と授業見学をすることができます。

詳しくはこちらの創形美術学校(海外美術留学準備コース)にお問い合わせ下さい。

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