パリファッションウィーク、このブランドがよかった5選

パリファッションウィーク、このブランドがよかった5選

2020年7月9日〜13日の5日間にかけて行われた、パリ・ファッション・ウィーク・メンズ2021春夏(以下、PFW)の中から、私が個人的によかったと思うコレクションを5つピックアップしました。

  

 

今回のPFWは先日のロンドンファッションウィーク同様オンライン上で行われました。

 

このような事態の中行われた今回のPFWには全65ブランドが参加し、日本からは「YOHJI YAMAMOTO」や「AURALEE」を始めとする11ブランドが参加しました。

 

 

 

ただ私はバイヤーでもプレスでもないため、一消費者としての目線からいいと思ったコレクションを選びました。

 

そこで、選ぶポイントとなった点は3点です。

 

POINT

  1.  ブランドの世界観・らしさが表現されている
  2.  服自体の良さが伝わってくるか
  3.  デジタルならではの良さがある

 

※個人的な好みが多く含まれます。一般の消費者がどのように見ていたのかという目線で読んでいただければ幸いです。

doublet

FASHIONSNAP.COM

まず、ご紹介したいのがduoblet(ダブレット)です。

 

doublet

2012年にデザイナーの井野将之とパタンナーの村上高士によって設立された、日本のメンズブランド。

ブランド名の「doublet」とは、『不思議の国のアリス』の作者であるルイス・キャロルが世に広めた「言葉遊びゲーム」を意味する。「違和感のある日常着」をコンセプトとし、遊び心満載のリアルクローズを展開している。

2018年には、アジア人史上初となる「LVMHヤングファッションデザイナープライズ」を受賞し、一躍世界から注目を集めるブランドとなった。

 

 

そして、今回の発表した2021年春夏のコレクションムービーがこちら。

 

 

映像から「デザイナーとして世の中を幸せにするためにできることは、洋服を作り届けること」ということが読み取れます。

 

ちなみに、doubletがお好きな方であればお気づきだとは思いますが、この熊の着ぐるみを着て街中を走っているのがデザイナーの井野さん本人です。

 

なんともdoubletらしいユーモア優しさが溢れる映像で、ブランドらしさはもちろんのこと服のディテールまで見ることができたため見た瞬間にいいなと思いました。

 

   

参考記事

「ダブレット」2021年春夏パリ・メンズ・コレクション

 

sulvam

FASHIONSNAP.COM

続いて、こちらも日本のブランドのsulvam(サルバム)です。

 

sulvam

YOHJI YAMAMOTOでパタンナーとして経験を積んだ、藤田哲平が2014年に設立。

ブランド名はラテン語で「即興演奏」を意味する”Salvum”に由来する。

「人の一部となる物づくり」を根底に、sulvamの服を着た人が幸せになるような服作りを行っている。

2015年に受賞した東京ファッションアワードを皮切りに、活躍を世界の場へと移す。

 

今回、発表した2021年春夏のコレクションムービーがこちら

 

 

 

この映像でナレーションを務めているのがデザイナーの藤田さんです。

ムービーの要素としては、最低限ながらも藤田さん自身の洋服に対する思いや情熱がひしひしと伝わってきました

 

 

藤田さんのInstagramをフォローしている方はご存知がと思いますが、藤田さんは常に洋服に対して真っ直ぐで情熱的です。

時に激しい言い方をされますが、私はそこにこそ藤田さんとsulvamの魅力を感じています。 

 

 

そんな藤田さんの思いとともに、とてもかっこいい洋服で魅せた今回のコレクションもとても惹かれました。

藤田さんの洋服に対する思いがこちらのページでも語られていますので、気になった方は是非ご覧ください。

 

参考記事

東コレ開幕 注目ブランドに聞く

【インタビュー】サルバム デザイナー藤田哲平 異端児は世界で何を見たか

「サルバム」2021年春夏パリ・メンズ・コレクション

We11done

WWD JAPAN

続いては、韓国のブランドのWe11done(ウェルダン)です。

 

We11done

2015年に韓国・ソウルでスタートしたブランド。

韓国でカルト的な人気を集めるセレクトショップ「RARE MARKET」のディレクター兼バイヤーを務めるDami Kwon (ダミ・クォン) と Jessica Jung (ジェシカ・チョン)がが手掛けており、ブランド名には、希少(rare)で良くできた(well-done)ブランドという意味が込められている。

時代から幅広くインスピレーションをくみ取る視点は未来的なデザインとして結晶し、ルースなスタイルに1990年代後期~2000年代初期の洗練と控え目なお洒落感が溶け合っている。

 

今回、発表した2021年春夏のコレクションムービーがこちら。

 

 

今回、Film Directorを務めたのがBeom Jinさんという方で、BLACKPINやEXOなどの人気グループのMV監督も務めている方です。

印象としては、We11doneの洗練された世界観とBeomさんの綺麗な色使いがマッチし洋服自身が映えている印象がありました。

 

  

私自身、We11doneの服自体は持っていませんが、今回のコレクションでブランドの世界観に引き込まれました

個人的には、金髪のモデルの方がとてもかっこよかったです。

 

 

参考記事

「ウェルダン」2021年春夏パリ・メンズ・コレクション

LOEWE

WWD JAPAN

続いては、言わずと知れたLOEWE。

 

LOEWE

1872年にドイツ人であるエンリケ・ロエベ・ロスバーグによって設立されたスペインのラグジュアリーブランド。

当初は、貴族や富豪のための革製品ブランドとして有名になりその後、1980年代、チェザーレファブリを中心にプレタポルテがスタート。1996年にLVMHグループの傘下に入り、中流階級からの支持も得るようになる。

2014年、クリエイティブ・ディレクターにジョナサン・アンダーソンが就任し様々な革新が行われ新たなLOEWEを生み出した。

 

 

LOEWEに関しては、言わずと知れたラグジュアリーブランドであり相当な歴史があるため、こちらには全てを書き切ることができませんでした。

それほど歴史があり多くの人に知られているLOEWEですが、ジョナサンがクリエイティブディレクターに就任してからというものの、益々注目を集めるブランドとなっています。

 

ジョナサンは就任してから一貫してクラフトマンシップを大切にし、LOEWEをブランドの原点に戻そうとしてきました。

伝統の中でモダンなイノベーションをミックスさせることで、新たなスタイルを築いています。

 

そして、今回発表したコレクションムービーがこちら。

 

 

ジョナサンが手掛けるLOEWEらしいデザインとなっています。

そして、今回よかったと思った点がジョナサン自身がLOEWEに対するクリエーションへの思いを語っていることです。

 

普段であれば、私のような一般人はせいぜいコレクションの写真やランウェイの映像を見るのみです。

しかし、このような事態で行われたデジタルファッションウィークだったからこそこのようにデザイナーの想いまで聞くことができました。

 

今回のLOEWEは服に対する想いや意味をデザイナー本人の口から直接聞くことができたため、そういった意味で上手くデジタルファッションウィークを活用できていると感じました。

 

また、個人的に日本の伝統的な染色技術である『絞り』が使用されていて少し誇らしい気持ちもありました。

 

参考記事

LOEWE -Men’s-

ロエベの箱入りファッションショー「Show in a box」12の資料から見て触って作る新体験

FASHION PORTRAIT: JONATHAN ANDERSON

Hermès

WWD JAPAN

そして、最後にHermèsです。

 

HermèsもLOEWE同様、多くの人に知られたラグジュアリーブランドでメゾンには欠かせない存在です。

  

Hermèsはブランド自体の歴史が相当古く、Hermèsだけで1つの記事ができてしまうため、敬意をもってブランド紹介を割愛させていただきます

 

 

そんな、Hermèsが今回発表した2021年春夏のコレクションムービーがこちらです。

 

 

この映像はフランスのパンタンという場所にあるHermèsのアトリエで撮影されました。

Hermèsのアトリエの内部を見ることができる貴重なコレクションでした。

 

 

 

そして、今回のこのパフォーマンスを指揮したのがCyril Teste(シリル・テスト)という観客の目の前で演劇を進行させながら、映像の撮影・編集・ミキシングをリアルタイムで行う『フィルミック・パフォーマンス』を得意とする舞台演出家の方でした。

 

Hermèsが大切にしている、音楽アートとのつながりが感じられたパフォーマンスであると共に、Hermèsという最高級メゾンの服づくりの裏側を感じたれたプレゼンでした。

 

 

 

また、デザイナーのVeronique Nichanian(ヴェロニク・ニシャニアン)によると、今回のコレクションでは「軽やかでシンプル、そしてノンシャランな装い」を表現したかったそうです。

 

そのテーマ通り、とても鮮やかな色使いで素材自体も軽やかな動きを演出するものが多かった印象です。

 

 

参考記事

2021年春夏メンズコレクション

エルメスの“知的なゲーム”を作り出す女性デザイナー–ヴェロニク・ニシャニアン【INTERVIEW】

パリファッションウィークメンズ2021SSまとめ

 

今回PFW21SSで発表された65ブランドから5つを厳選し、紹介しました。

 

しかし、もちろんこの5つ以外が良くなかったわけではありません。

5つ厳選するにあたって、分かりやすいように基準を設けただけで、価値観は人それぞれです。

 

ここで載せたブランド以外も気になった方は是非、こちらからご覧ください。

 

 

また、全体的な総評としては先日行われたロンドン・ファッション・ウィーク・デジタルよりもまとまっていて見やすい印象がありました。

 

コレクション以外にも多くのインタビューや対談の映像をアップしていたのですが、正直そこまで見る余裕はありませんでした。

何せ、フランス語に英語字幕なので見る気が失せてしまいました。

 

ここは、日本のメディアさんに厳選していいものを紹介して欲しいところです。

 

個人的には、今回のPFWを十分に楽しめたと思います。

 

 

この記事が参考になりましたら幸いです。

Twitterでもファッションに関する情報を発信していますので、フォローしていただけると嬉しいです。

 

Fashionカテゴリの最新記事