今回は、美術経験が全くなく、絵の描き方すら分からなかった私が、どのように絵の練習を始めたかについてお話しします。
私はクロッキーを始めるにあたってこの練習から始めました。
これが全ての基礎となり、絵を描くことに慣れるという意味ではとても役立ちました。
まず前提としてクロッキーを始める前の私の状態だけお話しさせて下さい。
・美術経験0から海外美術大学を目指していた
・そもそも絵の描き方が分からないので何をしていいのか分からず、悩んでいた
・時間もなかったため、ヌードクロッキー会などに行く余裕がなかった
このような状態から始めました。
当初は、いざ絵を描こうと思ってもどこから書いたらいいのか分からず、白い画用紙に描くことに勇気さえ必要でした。
また、自分の絵に全く自信がなくクロッキー会などに行くことに躊躇していました。
しかし、今から紹介する方法で、そのような怖さは消え、絵を描くことには慣れることができました。
デッサンとは

デッサンとは一体なんなのでしょうか?
私が、美術学校に入学したときはデッサンって鉛筆で石膏とかりんごとか描くやつでしょ?くらいのイメージしかありませんでした。
デッサンの意味がよく分からなかったので、リサーチしてみたのですが、日本で使われている意味での「デッサン」は意味が広すぎて一つにまとめることができませんでした。
ですので、ここでは「立体物をよく観察し、平面に起こす練習」としておきます。
詳しく知りたい方は、こちらのページで詳しく解説されていますのでご覧ください。
クロッキーとの違い
アートについて少しでも知っている方であれば、クロッキーという言葉も聞いたことがあると思います。
デッサンとの違いとしては、クロッキーはより短い時間で対象物を観察し描くということです。
1分〜20分で行われることが多いです。
時間に制限がある中で対象物をよく観察しなければいけないため、デッサンの練習にもなります。
海外美術大学受験においてクロッキーが必要な理由

これは、完全に私の意見ですが、海外美術大学受験でクロッキーが必要な理由は、アイディアをビジュアル化するために必要であるからだと考えます。
私が受験したロンドン芸術大学(UAL)では、とにかく作品が出来上がるまでの過程が見られます。(その過程の方が大事と言われるくらい重要です)
その過程の中では、必ずアイディアスケッチ(アイディアベースの下書きやラフスケッチのこと)が必要になります。
しかし、絵を描くことに慣れていないと、アイディアを思いついてもうまくビジュアル化できません。
ビジュアル化できないと、作品制作の過程の部分を見せることができない
つまり、その作品がどのようにして出来上がったのかを他人に説明できないので自己満足で終わってしまいます。
ロンドン芸術大学のポートフォリオに関してはこちらをご覧ください。
アイディアを思いついてもそれをビジュアル化できない。
これが私の抱えていた悩みであり、それを解決するのがクロッキーの練習でした。
クロッキー初心者の始め方

始める前の準備
クロッキーを始める前に準備していただきたい物が2点あります。
・鉛筆や木炭などの描く道具
・スケッチブック
当たり前ではありますが、描くための道具と描くものがなければ始めることができません。
初心者の方は比較的描きやすい「鉛筆・木炭」と「スケッチブック」をオススメします。
慣れてきたらいろいろな画材を試した方がいいのですが、最初は鉛筆または木炭などの描きやすい道具がいいと思います。
また、スケッチブックなどの書き溜めることができるものをオススメします。
理由は、自分の成長を見ることができるからです。
コピー用紙などでも問題ないのですが、自分が描いたものを記録として残しやすいスケッチブックの方がいいと思います。
私が初めて買った鉛筆・木炭とスケッチブックはこちらです。
これらは基本的な道具ですので、初めに揃えていただくことをオススメします。
練習方法
私は、Udemyというオンライン学習プラットフォームでクロッキーを勉強しました。
私はThe Art & Science of Figure Drawing: GESTUREというコースを受けました。
先生の評価が高く、実際にロンドン芸術大学に受かった方が紹介されていたのですぐに受講を決めました。
→私が実際に受けたThe Art & Science of Figure Drawing: GESTUREはこちらから
私が、Udemyでクロッキーを始めた理由は以下の4点です。
1. 期限がないため一度購入すれば、何度でも受けることができる
2. 基本的な人体の描き方がパーツごとに学べる
3. 実際の先生の手元が映されているので上手な人の描き方を見ながら学べる
4. 購入後1ヶ月であれば返金可能
一点だけ注意点なのですが、講義は全て英語です。
私は、英語が得意ではありませんでしたが、留学するための練習だと思って受講しました。
基本的には、先生の手元を見ながら学ぶことができるので英語で分からない部分があっても飛ばしながら理解することができると思います。
このコースを受講し終えて、見たものを完璧にデッサンするというレベルにはならなかったですが、確実に絵を描くことに慣れました。
そのおかげで、アイディアを思いついた後、ビジュアル化するというところでつまづくことが少なくなりました。
慣れてきたら
デッサンやクロッキーは日々の積み重ねが大切です。
そのため、このコースを受講すれば一生絵が描けるということはありません。
次のステップとして、もちろん自分の描きたいものがあればそれを描くのが一番です。
しかし、描きたい物が中々見つからない場合は、目の前に見えたものを描くという練習方法があります。
自分が今、見えている範囲を全てスケッチブックに描くという練習です。人・建築・物全てを一枚の紙に描くという練習をすると観察する力が上がると思います。
この練習方法は実際に創形美術学校に通っているときに行ったものです。
創形美術学校についてはこちらをご覧ください。
まとめ

今回は、デッサン初心者がどのようにして絵を描くことに慣れたのかについてご紹介しました。
今日のまとめは3点です。
1. 初心者の方で、描き方が分からない方はUdemyのコースを受けてみましょう
2. 絵を描くことに終わりはない、継続が大切
3. ある程度描き方がわかったら自分の目の前に見えるものを描いてみましょう
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